2012 Fiscal Year Annual Research Report
ストリゴラクトン生合成阻害剤を用いたストリゴラクトン生合成経路の解明
Project/Area Number |
23880006
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
伊藤 晋作 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (70608950)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | ストリゴラクトン |
Research Abstract |
本年度は①昨年度までに創製したTIS108のシロイヌナズナ、ミヤコグサ、ソルガムにおける効果の検討、②新規ストリゴラクトン生合成阻害剤の構造活性相関研究、を行った。 ①昨年度までに創製したTIS108はイネにおいて存在の確認されているストリゴラクトンの一種である2’-epi-5-deoxystrigolの内生量を減少させる。本年度はイネ以外の植物に対するTIS108の効果を検討した。ミヤコグサ、ソルガムにおいてもTIS108を処理することでストリゴラクトン内生量が減少した。シロイヌナズナにおいては内生ストリゴラクトンを検出できなかったため内生量の分析を行うことは出来なかったが、TIS108処理により、ストリゴラクトン欠損変異体と同様に枝分かれの増加や根毛伸長の抑制、MAX3, MAX4遺伝子の発現量の増加などが見られた。また、GR24と共処理することでこの形態が回復したことからTIS108はシロイヌナズナにおいてもストリゴラクトン生合成を制御していると結論付けた。また、TIS108の標的タンパク質を検討するため、MAX1過剰発現体を作製し、TIS108処理時における植物形態を観察したところ、TIS108処理によって野生型株もMAX1過剰発現株も同様に枝分かれの増加が観察されたことからTIS108の標的タンパク質がMAX1では無い可能性が示唆された。 ②新規ストリゴラクトン生合成阻害剤を創製するために既知のP450阻害剤を用いてスクリーニングを行った結果、テブコナゾールがリード化合物として得られた。そこで構造展開を行った結果、テブコナゾールのt-butyl基のフェニル基への置換、ベンゼン環の修飾により数倍活性の強い化合物を見いだすことが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)