2012 Fiscal Year Annual Research Report
劣性栄養障害型表皮水疱症患者における変異型7型コラーゲンの生理学的機能の解明
Project/Area Number |
23890006
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
新熊 悟 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00613788)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 表皮水疱症 / 遺伝子変異検索 / 免疫組織学的検査 / 電子顕微鏡学的検査 |
Research Abstract |
免疫組織学的、電子顕微鏡学的手法を用いて劣性栄養障害型表皮水疱症患者で見られる単一の変異型COL7の発現量と形態学的異常を解析し、遺伝子型-表現型について分析を行う。また、変異型COL7リコンビナントタンパクを作製し、COL7の3量体安定性、熱や酵素に対する安定性を解析することにより病態メカニズムを解明する。 1) RDEB患者の生体試料収集 RDEB患者のDNAサンプルや皮膚組織を含めた生体試料および患者情報を収集している。 2)変異型COL7リコンビナントタンパクの作製 昨年度作製した変異型COL7遺伝子cDNAをpCMVベクターに組み込んだ。さらに、作製したベクターをヒト胎児腎由来細胞(HEK293)に遺伝子導入し、変異型COL7リコンビナントタンパクを作製した。 3)変異型COL7リコンビナントタンパクの3量体安定性に関する解析 HEK293細胞に強制発現させた変異型COL7リコンビナントタンパクの発現量を比較した。また、作製したリコンナントタンパクを変性および非変性状態でウェスタンブロット法を行い、3量体の安定性について比較検討を行っている。 4)変異型COL7リコンビナントタンパクの熱および酵素に対する安定性の解析 HEK293細胞に強制発現させた各変異型COL7リコンビナントタンパクの熱に対する安定性を解析する、また、同様にコラゲナーゼやトリプシン、ペプシンなどを添加し、酵素に対する安定性を比較を行うための条件検討が終了した。 5)データ解析 以上で得られたデータを解析し、遺伝子型-表現型に関する相関関係を解析したところ、ミスセンス変異では重症度がCOL7の発現量と相関関係がなく、個々のミスセンス変異によって生じた異常COL7の機能と相関していることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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