2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23890063
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
清水 太郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (60609121)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 歯肉増殖症 / 歯肉溝浸出液 / マルチプレックスサスペンションシステム / タンパク質 |
Research Abstract |
降圧薬として用いられるカルシウム拮抗薬は薬剤性歯肉増殖症を誘発することが知られているが、未だその病因は完全には解明されていない。 本年度我々の研究グループは薬剤性歯肉増殖症の報告を行った(Arch Oral Biol. 2013)。歯肉増殖罹患歯肉の歯肉溝浸出液における研究はこれまでに数種類のサイトカイン等を各々調べたものに過ぎず、包括的な報告は皆無である。また報告されているサイトカイン等の関連についても不明である。 そこで、我々が報告してきたサイトカイン、細胞接着因子、細胞増殖因子、マトリックスメタルプロテアーゼなども含め各種因子間の関係についてマルチプレックスサスペンションシステムを活用することで、その病態で起きている因子間の関係などのメカニズムについて調べることとした。この手法は微量体液中から多項目のタンパク質量を同時かつ高感度に定量できる画期的なELISAシステムであり、歯肉溝浸出液中のサイトカイン・増殖因子などのバランスや相互作用など、これまで解析不可能であった点を明らかにすることができる。今回、治療前後で歯肉溝浸出液を採取して、そのメカニズム・各々のタンパク質における関連性について解析した。またこれまでに報告されてきた細菌と歯肉増殖症との関連についても、同時に細菌検査を行い調べた。 この方法を用いた結果、歯肉増殖症部位で特異的に発現したいくつかの因子(細胞増殖因子・細胞接着因子・炎症性サイトカイン)、またこれらの因子間の関連性について国際学会(第98回American Academy of Periodontology)で発表を行った。 ただ予想したサンプル数が集まらず、当初予定していた目標数に到達しなかった。現在その不足したサンプルも集まったことで、まもなく最終解析の段階に入る。今後、本年度中に国内学会(秋季歯周病学会)および論文として報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)