2011 Fiscal Year Annual Research Report
BMP2の血管新生に対する役割の解明とBMP2産生細胞による新しい骨再生法の開発
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23890071
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
松原 秀憲 金沢大学, 医学系, 助教 (10507057)
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Keywords | BMP2 / LacZマウス / 骨延長 / 血管新生 / 創外固定 |
Research Abstract |
申請時の平成23年度の計画について 骨髄幹細胞におけるBMP2産生細胞のcharacterizationは、flowcytometryはうまくいったが、DDAOG基質を用いた実験がうまくいかず、characterizationには至っていない。うまくいかない原因を精査中であり、基質の問題なのかハードの問題なのかを検討し、今後再試験を行っていく予定である。 骨延長モデルは、約8割の確率で作成可能となった。BMP2 LacZマウスを用いた骨延長の実験では、骨延長におけるBMP2産生細胞を明らかにすることができた。経過観察中にBMP2を産生した細胞は、骨端部の軟骨細胞、骨切り部の軟骨細胞、骨芽細胞、そして周囲軟部組織内の血管内皮、血管平滑筋細胞と思われる細胞でBMP2の産生細胞が見られた。今後、免疫染色でこれらの細胞の詳細なcharacterizationを行っていく予定である。血管がBMP2を産生するという知見はこれまでになく新しく独創的であると考えられる。 Real time PCRは、骨マーカー、血管マーカーを、骨切り部組織、その周囲軟部組織において検討し、骨延長の経過におけるこれらの遺伝子発現について一定の結果を得た。 血管造影・uCTは、技術の習得に時間がかかり、nは少ないが、骨延長中における血管形成においては、周囲軟部組織から血管は形成され、徐々に骨切り部にも血管が形成されていくことが視覚的に観察可能であった。今後は、数を増やしより細かな検討をしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DDAOG基質を用いたcell sortingがうまくいかなかった分、予定よりやや遅れていると考えられる。理由は、現在精査中である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度予定した実験が、うまくいってない部分は、今年度の予定実験とあわせて今年度も引き続き行う予定である。研究計画の変更は行わず、遂行できるところまで順に行っていく予定である。
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