2011 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜特異的分子PLAP-1の遺伝子多型による歯周炎炎症反応制御
Project/Area Number |
23890109
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
梶川 哲宏 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (90611252)
|
Keywords | PLAP-1 / 歯根膜 / 遺伝子多型 / 歯周炎 / 疾患感受性 |
Research Abstract |
1)野生型マウス由来の歯根膜細胞株MPDL22が発現するToll-like receptor(TLR)のmRNAをRT-PCRを用いて検討した結果、MPDL22はTLR2、4を発現していることがわかった。 2)MPDL22に対し、Salmonella minnesota(S.m)、あるいはPorphyromonas gingivalis (P.g)由来のLPSを用いて刺激を行った結果、炎症性サイトカイン、ケモカインであるCXCL10、IL-6、MCP-1の発現が誘導された。 3)野生型MPDL22株に対し、当研究室で作製したプラスミドであるCMV-D13PLAP-1、CMV-Dl4PLAP-1をトランスフェンクションし、D13型PLAP-1、D14型PLAP-1安定発現株を樹立した。 4).D13型PLAP-1、D14型PLAP-1安定発現株に対し、P.g由来LPS刺激を行い、誘導されるCXCL10、IL-6、MCP-1の発現について検討を行った。その結果、コントロール株と比べ、PLAP-1安定発現株ではCXCL10、IL-6、MCP-1の発現が抑制された。さらにD13型PLAP-1と比べ、D14型PLAP-1安定発現株ではこれら炎症性サイトカイン、ケモカインの発現抑制作用が弱い傾向を示した。 5)当研究室で樹立したPLAP-1 KOマウスに対し、LPSを腹腔内投与し、生存率を野生型マウスと比較した。H23年度の実験結果では明確な傾向が認められなかったため、現在、母体数を増やし、同様の実験を計画中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の研究実施計画に準じた実験を行うことができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
D13型、D14型PLAP-1発現アデノウイルスを作製し、実験的PLAP-1遺伝子多型解析モデルの確立を行う。
|