2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23890111
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小川 泰治 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (10543481)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 肺炎 / non-cording RNA / レンサ球菌 / マウス脾細胞 / Th-17 / MIP / 細胞付着能 / ELISA法 |
Research Abstract |
わが国の肺炎による死亡者は高齢者を中心として年間約10万人に達する.肺炎の治療には,従来より抗生物質療法が採られてきたが,近年,抗生物質耐性株の分離率が増加し問題となっている.そこで,本研究では新たな免疫賦活剤としてnon-cording RNA(ncRNA)に着目した.肺炎レンサ球菌を標的とし,菌由来ncRNAからヒトの免疫を亢進させる分子を検索することにより,宿主免疫賦活により抗生物質療法に代わる新規治療方法ならびに予防方法の確立を目指した.本研究から得られる結果は,肺炎球菌のみならず,種々の感染症を引き起こす数多くの病原性細菌の感染制御に幅広く応用できる可能性がある. はじめに,予備実験で得たレンサ球菌のncRNAクロ-ン#221,#281および#301の感染防御効果についてin vitroならびにin vivoでの解析を進めた.real-time PCRを用いた予備実験において,ncRNAクローン#281導入細胞では,TGF- β1の転写が減少した.TGF- β1はヒト細胞表層のフィブロネクチンの発現を正に制御する.多くの細菌はヒト細胞表層のフィブロネクチンを介してヒト細胞に付着・侵入することから,ncRNAクローン#281導入細胞では細菌のヒト細胞付着が減少することが予測された.そこでncRNAクローン#281の導入細胞に対する肺炎球菌ならびにレンサ球菌の細胞付着能をin vitroレベルで解析した結果,#301クローンにおいて細胞付着能の亢進を認めた. 次に,ncRNAクローン導入によるTh17免疫応答の解析を行った.マウス脾臓からリンパ球画分を調整し,ncRNAクローン発現ベクターを導入し,IL-17およびMIP産生量をELISA法にて定量したところ, ncRNAクローン#221では,MIPの産生が増加した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)