2012 Fiscal Year Annual Research Report
変形性関節症ならびに軟骨分化におけるWISPー1遺伝子の機能解析
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23890122
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大野 充昭 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60613156)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 軟骨分化 / 変形性関節症 / WISP-1 / 分泌タンパク質 |
Research Abstract |
本研究は,変形性関節症の原因遺伝子のひとつと推測されているWISP-1遺伝子に着目し,変形性関節症及び軟骨分化への関わりを,組織学的・分子細胞生物学的に解明することを目的としている.そこで今年度はWISP-1遺伝子欠損マウス顎関節部の軟骨組織よりRNAを回収し,軟骨分化マーカーを中心に遺伝子発現量を定量性RT-PCR法にて確認した.その結果,WISP-1遺伝子欠損マウス群において野生型マウス群と比べ,Sox9,Aggrecan,TypeIIcollagenの遺伝子発現量は低下していた.次に,大腿骨軟骨組織より軟骨細胞を単離し,軟骨分化マーカーの一つであるSox9,Aggrecan,TypeIIcollagenの遺伝子発現量を定量性RT-PCR法にて検討した.その結果,WISP-1遺伝子欠損マウス群において,すべての遺伝子発現量は低下していた.また,膝関節部の軟骨組織を組織学的に検討した結果,WISP-1遺伝子欠損マウス群において,変形性関節症様の組織像を呈していた. 最後に,アデノウイルスベクターを用いてWISP-1遺伝子を強制発現させたヒト骨髄由来間葉系幹細胞 (hBMSCs)を軟骨分化誘導培地で培養し,培養4週後に組織を回収し,トルイジンブルー染色,サフラニンO染色を行い,組織学的に検討した.その結果,コントロール群と比べ軟骨分化が促進されることを明らかとなった. 以上の結果より,WISP-1遺伝子が軟骨分化に重要な役割を果たしていることが証明された.今後,そのメカニズムを詳細に検討していく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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