2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23890124
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
奥井 達雄 岡山大学, 大学病院, 医員 (40610928)
|
Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
|
Keywords | 口腔癌 / 血管新生 |
Research Abstract |
申請者は口腔癌細胞株(HSC-2,SAS)を用いて、mTOR阻害薬、TemsirolimusならびにHSP90阻害薬、NVP-AUY922が口腔癌細胞の増殖能を抑制することを見いだした。NVP-AUY922は口腔癌細胞株(SAS)のアポトーシスを誘導し、マウス皮下腫瘍モデルにおいてNVP-AUY922投与マウスにおいて腫瘍体積の抑制が認められた。また本研究のIn vivo検討において腫瘍組織周囲に誘導される血管がNVP-AUY922投与群において著明に少なかったため、血管新生機構に対するHSP90の検討を行うこととした。 血管内皮細胞上に発現し癌細胞が産生するVEGFが結合することにより血管新生が促進されるVEGFR2がHSP90のClient proteinであることは以前より予測されていたが、癌血管新生機構における働きは分かっていなかった。申請者は血管内皮細胞にNVP-AUY922を添加するとVEGFR2の発現が抑制されることを見いだし、血管基底膜を融解し、血管新生の足場を作るMMP-2産生を抑制すること報告した。この結果は血管内皮細胞におけるVEGFR2-MMP2シグナル経路をHSP90阻害により抑制する可能性があることを示唆している。申請者はmTOR阻害薬とHSP90阻害薬を併用することで, 癌細胞自体の生存シグナルを抑制するだけでなく, 癌細胞が産生するVEGFの阻害とVEGFR2-MMP2シグナルの遮断という3つの経路を阻害する事でより強固な抗腫瘍効果を示すのではないかと考えた。マウス口腔癌皮下腫瘍モデルに対し、Temsirolimus,NVP-AUY922単独投与ならびに併用投与群において単独投与群においても腫瘍体積の抑制が認められたが、併用投与群においてはさらに著明な腫瘍体積抑制効果を認めた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
[Journal Article] Anti-tumor effect of a novel FAK inhibitor TAE226 against human oral squamous cell carcinoma.2012
Author(s)
Kurio N, Shimo T, Fukazawa T, Okui T, Hassan NM, Honami T, Horikiri Y, Hatakeyama S, Takaoka M, Naomoto Y, Sasaki A.
-
Journal Title
Oral Oncol
Volume: 48(11)
Pages: 1159-70
DOI
Peer Reviewed
-
-
-