2011 Fiscal Year Annual Research Report
新生児疼痛管理の実践における個人的課題と組織的課題に関する研究
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23890137
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小澤 未緒 広島大学, 大学院・保健学研究科, 特任講師 (80611318)
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Keywords | 新生児 / 疼痛管理 / NICU / 看護 / 質問紙調査 / 疼痛アセスメント / 疼痛ケア / 実践評価 |
Research Abstract |
1.調査票の作成 新生児の疼痛管理の実践上の課題を明らかにするために、全国の総合周産期母子医療センター及び地域周産期母子医療センターのNeonatal Intensive Care Unit (NICU)及びGrowing Care Unit (GCU)に従事する医師と看護師の各管理者を対象に質問紙調査を計画し調査票を作成した。調査票の作成は次の手順で行った。まず、国内外の文献を「医中誌Web」「CiNii」「PubMed」「CINAHL」を検索データベースとし検索を行った。検索した文献から、疼痛管理の実践における医療者の個人的課題と医療者が所属する組織的課題、疼痛ケアの実践の程度を明らかにするための項目を抽出し、抽出した項目について、既存の尺度で測定可能なものがないか検討した。また、抽出した項目について、既存の尺度で測定ができない項目については、新たに質問項目を作成した。これらの質問項目を用いて、調査票を作成し、作成した調査票は、学内の研究者・NICU看護師・新生児科医に、質問内容が適切かなどの確認を依頼し、内容妥当性を検討したのち最終版を作成した。 2.調査票の郵送 所属機関の倫理委員会の承認を得た後、全国の総合周産期母子医療センター(89施設)及び地域周産期母子医療センター(278施設)のNeonatal Intensive Care Unit (NICU)及びGrowing Care Unit (GCU)に従事する医師と看護師の各管理者(総数734名)に、作成した調査票を郵送した。調査票の回収は2012年3月中旬に終了し、現在調査結果の解析中である。この解析により、看護師及び医師の両職種の施設管理者が考える我が国の新生児医療における疼痛管理の実践上の課題や疼痛ケアの実態が明らかになることは、NICU及びGCUにおける痛みのケアに関する教育・標準化の具体策を検討する上で意義あることと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に基づき、国内外の文献検討の後、質問紙を作成しその内容妥当性を検討した。その後、所属機関の倫理委員会の承認が得られ、調査対象施設に調査票を郵送し、現在は調査票の回収を終えデータの解析中であり、おおむね研究実施計画通りに研究遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、解析終了後、研究成果を国内外の学術誌や学会などで公表していく予定である。
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