2012 Fiscal Year Annual Research Report
新しいコンセプトに基づいた新規アパタイトコーティングインプラントの創製
Project/Area Number |
23890154
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
VALANEZHAD S.A 中部大学, 生命健康科学部, 研究員 (00608870)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | Tiインプラント / アパタイトコーティング / リン酸亜鉛 / 生体適合性 / 界面強度 |
Research Abstract |
本研究はパーカライジング法に水熱処理を組み合わせた独自の手法によって,チタン(Ti)インプラントの表面にリン酸亜鉛からなる固着相を形成させた後,溶解-析出型反応によって表面層をハイドロキシアパタイト(HAp)に組成変換することで,Tiに対し高い界面強度を有したHApコーティングを創製することを目標としています。 本年度は,昨年度作製したリン酸亜鉛被膜化Ti(Zn-PO4 coated Ti)およびリン酸亜鉛皮膜をHApに組成変換させたTi(HAp coated Ti)の2種類の試料について,ラット骨髄細胞(RBM)によるin vitro細胞適合性とin vivo動物実験を行いました。 Zn-PO4 coated TiおよびHAp coated Ti試料上の細胞はコントロールとして用いた未処理のTiと比較して,仮足が良く進展していることが分かりました。HAp coated Ti試料上の生育細胞数が最も多いことが分かりました。HAp coated Ti試料は,骨分化マーカーであるアルカリフォスファターゼ(ALP)活性およびオステオカルシン(OCN),さらに骨石灰化基質の産生量についても最も優れていることが分かりました。 動物を用いたIn vivo評価によると,HAp coated Ti試料は未処理のTiに比べて,線維性介在組織なしに埋入周囲の骨と接触しており,骨接触率も優位に高いことが分かりました。 以上の結果から,本研究で提案した水熱処理によるHApコーティングはチタンインプラントの骨伝導性を高める新たな手法として有望であることが示されました。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)