2012 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病に対する食事パターンと肥満関連遺伝子多型の交互作用に関する分子疫学研究
Project/Area Number |
23890157
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
南里 妃名子 佐賀大学, 医学部, 研究員 (20612435)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 予防医学 / 分子疫学 / 食事パターン |
Research Abstract |
アディポネクチンは脂肪細胞でのみ産生・分泌される特異的物質であるにもかかわらず、BMIと逆相関することが大きな特徴である。血中アディポネクチン濃度は内臓脂肪蓄積に伴い低下し、低アディポネクチン血症がインスリン抵抗性、高血圧、高トリグリセリド血症、低HDL血などメタボリックシンドロームと病態と密接にかかわる可能性が高いことが明らかになっている。 佐賀市民約12,000人のコーホート(J-MICC Study佐賀地区)のベースライン調査のデータを用いて、食事および肥満関連遺伝子多型がアディポネクチンに与える影響を明らかにするため、横断研究を実施した。総アディポネクチン、および高分子アディポネクチンの値を整備し、2,190検体分のうち、食事エネルギー摂取量が<500kcalまたは≧4000kcal/日の者を解析から除外し、血中アディポネクチンと食事パターンとの関連について男女別に検討を行った。 男性では、Bread patternにおいて総アディポネクチンで上昇傾向(P for trend = 0.06)、高分子アディポネクチンで有意な上昇傾向(P for trend = 0.02)が認められた。これらの関連は腹囲、体脂肪率の影響を補正しても同様であった。一方、女性では、食事パターンと血中アディポネクチンとの間に有意な関連は認められなかった。日本人に代表する食事パターンにおいて肥満の程度と独立してアディポネクチン濃度が関与する可能性があることから、肥満と遺伝的素因の交互作用の存在が示唆された。そこで、食事パターンと肥満関連遺伝子多型が血中アディポネクチンに与える影響を検討するために、β2ADR遺伝子(Gln27Glu)およびβ3ADR遺伝子(Trp64Arg)について文献的検討と基礎的解析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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