• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Annual Research Report

無歯顎者におけるむせと嚥下時呼吸の関連に着目した視覚化システム開発と訓練への応用

Research Project

Project/Area Number 23890167
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

田中 帝臣  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40613146)

Project Period (FY) 2011-08-24 – 2013-03-31
Keywords摂食・嚥下 / 嚥下時呼吸 / 無歯顎者 / 義歯
Research Abstract

本研究の目的は、むせ(誤嚥の兆候)と嚥下時の呼吸パターン(誤嚥の危険因子)との関係に着目し、誤嚥防止の観点から、むせがある無歯顎者を抽出して、嚥下時呼吸パターンについて義歯装着の有無との関係で計測分析しバイオフィードバックによる呼吸パターンの改善がむせの消失に効果があるか検討することにある。したがって、バイオフィードバック訓練を確立するために、まず無歯顎者を対象に義歯装着時・非装着時の計測を行った。その計測項目は、嚥下時呼吸(呼息、吸息、無呼吸の判別)、嚥下の指標(喉頭拳上)、嚥下関連筋活動(口輪筋)とした。
結果は以下のとおりである。義歯装着時の呼吸パターンは,呼息-嚥下-呼息81 %,吸息-嚥下-呼息15 %,呼息-嚥下-吸息は4 %であり,嚥下後に呼息で呼吸が再開する呼吸パターン(96%)がほとんどであった.一方,義歯非装着時の呼吸パターンは,装着時と比べ,呼息-嚥下-呼息70 %が少なく,装着時には発現しなかった吸息-嚥下-吸息4 %がみられ,嚥下後の呼吸が吸息で再開する呼吸パターン(18%)が有意に多かった。また、むせを自覚している被験者は、嚥下後の呼吸が吸息で再開する呼吸パターンが多かった。嚥下時無呼吸開始と喉頭拳上との時間関係は,義歯装着の有無による違いはなかったが,嚥下時無呼吸前後の呼吸相が同じパターン(呼息-嚥下-呼息,吸息-嚥下-吸息)と異なるパターン(吸息-嚥下-呼息,呼息-嚥下-吸息)とでは有意差を認めた.口輪筋活動は呼吸パターンによる有意差はなかった。
むせを自覚する者に嚥下後の呼吸が吸息で再開する呼吸パターンが多かったことから、訓練によってむせにくい呼吸パターンの獲得が必要と考えられる。当初、口輪筋を標的の一つと考えていたが、呼吸パターンとの関連性がなかったため、呼吸機能との関連を今後検討していく予定であり、呼吸機能の計測を遂行中である。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 無歯顎者における嚥下時の呼吸パターンと無呼吸に関する検討2012

    • Author(s)
      田中帝臣
    • Organizer
      日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      20120831-20120901

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi