2011 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん患者が乳がんと共に生きる力を高める看護介入方法の開発
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23890176
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山手 美和 名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (80347202)
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Keywords | 乳がん患者 / がんサバイバー / 外来看護 / 家族 |
Research Abstract |
本研究の目的は、乳がん患者自身の乳がんという健康問題を対処しようとする自己の能力だけでなく、家族、医療者や友人などの重要他者との関係性の中で、乳がんと共に生きる力をどのように高めているのかについて明らかにすることである。 本研究は、乳がん患者10名に対して面接を行い、健康生成論^<1)>を研究枠組みとして、乳がん患者が生きるために治療を継続していく体験の中での体験を記述し、治療過程において重要他者とのどのような関係性の中で生きる力を高めているのか、また、重要他者のどのような関わりが乳がん患者の生きる力を支えているのかについて明らかにすることとした。平成23年度の目標を、乳がん患者が捉える重要他者との関係性の中で、どのような乳がんと共に生きる体験をしているのかを明らかにすることと設定し、データ収集分析を行った。現時点で乳がん患者6名からデータ収集ができており、目標対象人数である10名まで、今後も引き続きデータ収集を実施していくこととする。 また、データ分析については、現在、データ収集が終了した6名について行っている最中であり、平成24年度もデータ収集を実施しながらデータ分析を進めていくこととする。現時点までの成果としては、乳がん患者は、家族、特に夫、子どもの存在と医療者のその時々の治療内容、心理状態に応じた支援を受けて治療を継続していていく力としていた。また、治療を継続していく力については、重要他者からのサポートのみならず、自分なりのがんと共に生きる対処方法を見出していることが推察された。乳がん患者が治療を継続していくためには、家族構成や職業の有無なども関連していることが推察される。平成24年度も引き続き、データ収集・分析を行っていくが、それらの視点についても視野に入れながら、進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集・分析は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度も引き続き、データ収集、分析を行っていき、研究の総括・成果発表を行っていく。
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