2011 Fiscal Year Annual Research Report
対人葛藤方略が看護職チームワークに及ぼす影響についての検討
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23890177
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
井上 直子 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (60609270)
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Keywords | 看護職チームワーク / 対人葛藤方略 / 看護管理者 |
Research Abstract |
看護を提供するためには、他の看護職との連携が欠かせない。継続した質の良い看護は、医療チームのチームワークも必要であるが、看護職チームワークが基本となり、維持されると考える。看護職チームワークを育成していくことが望まれる。しかし、チームワークは、人と人との相互作用であり、対人葛藤を避けることができないため、容易に育成できるものではない。そこで、チームメンバーの対人葛藤方略と看護職チームワークとの関係を明らかにし、看護管理者がチームワークを育成するための示唆を得ることを目的とした。 当研究課題は、平成23年~24年度で取り組むことになっており、東海地方にある中規模病院(200床以上400床未満)の一般病棟に勤務する非管理職の看護職に郵送法で無記名自記式質問紙調査を行う予定である。尺度は、対人葛藤方略と看護職チームワークの既存の尺度を用いる。初年度である23年度は、予定していた大渕の対人葛藤方略尺度をそのまま質問紙に使用してよいのかの検討を行った。看護職を対象とするため、看護職用の葛藤方略尺度を検索、または、作成する必要はないのかとの助言を得たためである。看護職用方略尺度は現在のところ、存在していなかった。また、看護職の対人葛藤自体の尺度も現在発表されていない。 そのため、当初の計画に沿って既存の大渕の対人葛藤尺度を使用し、調査を行うこととした。平成23年度は、調査のための質問紙を作成した。看護職におけるチームワークについては、長年その重要性を指摘されながら、暗黙の了解とされており、育成に関してさまざまな努力がなされてきたが、チームワークを測定し、その影響要因についての調査は少ない。今回の調査で、チームワークを育成するための具体的方略の示唆が得られるものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(理由) 計画立案当初予定していた尺度の使用が適当かどうかの検討を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
使用する尺度を検討後、質問紙調査表を作成し配付する。
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