2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23890178
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
岩田 朋美 三重県立看護大学, 看護学部, 助手 (20609292)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 看護学 / 母体搬送 / ハイリスク妊娠 / 切迫早産 / 長期入院 / 心理 / 心理過程 |
Research Abstract |
【研究目的】本研究の目的は、母体搬送という危機的な状況を経て、長期妊娠継続・入院を経験した切迫早産妊婦の搬送前から分娩に至るまでの心理過程を明らかにすることである。 【研究方法】調査期間は平成23年10月から平成24年8月。研究参加者は切迫早産のため母体搬送後2週間以上妊娠継続及び入院を経験した女性5名とした。分娩後1~7か月の期間に40分程度の半構成的面接を行った。インタビュー内容の逐語録をコード化、カテゴリー化し、カテゴリーの関連性や構造の分析を行った。倫理的配慮として、本研究は所属機関および研究協力施設の研究倫理審査を受審し、承認を得て実施した。 【結果】分析の結果、124のサブカテゴリーから28のカテゴリーが生成された。切迫早産妊婦は母体搬送となり<窮地に陥りうろたえる>中、<お腹の中の子どもが元気かどうか不安になる>、<子供が元気に生まれることを希望する>、<子宮収縮がおさまらず生まれてしまうことを危惧する>ことから、<安心するために必要な情報を探す>ようになった。また、胎児の発育や予後に関連した<目標を設定する>ようになった。さらに、<目標とする妊娠週数を越えるまでは産んではいけない>と思い、<子どもを守るためにできることは何でもする>と決意した。その後<目標とする妊娠週数を越えて気持ちが前向きになる>ことから、<安静による体力低下に対する不安>、<分娩を現実視することに伴う恐怖心>が生じた。分娩に至り<子どもが元気に生まれてきたことに安堵する>、<無事に出産できたことを肯定的に受け止める>ようになった。このような情況の中、家族や医療者、同じ境遇の妊婦を支えとしていた。 【考察】目標とする妊娠週数を越えると切迫早産妊婦の気持ちが前向きになることから、切迫早産妊婦の心身の状態を踏まえた適切な目標の設定、および切迫早産妊婦と医療者間の目標共有の重要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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