2012 Fiscal Year Annual Research Report
一般病院に勤務する中堅看護師の職務満足を促進する教育プログラムの開発
Project/Area Number |
23890183
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
撫養 真紀子 大阪府立大学, 看護学部, 講師 (60611423)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | 職務満足 / 中堅看護師 / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究では中堅看護師を対象に、仕事における主体的な取り組み、仕事への意義ややりがい、仕事への手応えを促す過程を支援し、職務満足を促進することを目的に、教育プログラムを開発し、その有用性及び実用性を検証した。本プログラムは、自己尊重や自己表現を育むAppreciative Inquiry(AI)の理論を参考に作成されており、中堅看護師の職務満足を促し、職業継続や離職防止に貢献する。研究方法は縦断的・準実験研究デザインを用いた。対象は一般病院に勤務する臨床経験5~10年目の中堅看護師30名で、介入群15名と対照群15名に無作為割付した。最終までの参加者は、介入群10名、対照群11名であった。プログラムは、AI理論を参考に主に演習(120分間)を2~3週間ごとに3回で構成した。対照群は介入3か月後に、講義(約60分間)を実施した。データは、両群とも介入直前、介入直後、介入3か月後に収集した。介入の評価指標は研究者が開発し信頼性・妥当性を確保した職務満足測定尺度28項目と特性的自己効力感23項目、仕事への取組み状況とその効果について自由記述調査も実施した。結果は2群(介入群・対照群)間における効果指標に有意差は認められなかったが、介入群の職務満足は介入直後で高くなる傾向を示した。自己効力感の得点は介入群で、介入直前より介入直後、介入3か月後と上昇していた。一方、対照群では変化はみられなかった。自由記述では患者さんにとって良いことをする等、前向きな表現が介入後あり、創意工夫しながら取り組んでいる現状が示されていた。教育プログラムを実施した結果、効果指標に有意差は認められなかった。しかし、介入群の職務満足は介入直後に上昇し、特性的自己効力感は介入直後、介入3か月後も上昇していた。職務満足得点が介入3か月後に低下したことから、職務満足を維持するために定期的な追加介入の必要性が窺われた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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