2012 Fiscal Year Annual Research Report
慢性心不全患者のヘルスリテラシーに基づく症状マネージメント支援プログラムの開発
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23890184
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
角野 雅春 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (50611456)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | ヘルスリテラシー / 慢性心不全 |
Research Abstract |
本研究は,慢性心不全患者のヘルスリテラシーの構成要素について明らかにし,慢性心不全患者の症状マネジメントを中心とした心不全患者支援における看護の示唆を得ることを目的とし実施した. 循環器内科病棟および循環器内科外来を有する2施設から計14名の慢性心不全と診断され総合病院循環器内科外来に通院中の患者に半構成的面接を実施した.研究協力者は男性10名,女性4名であり,平均年齢は68歳であった.入院経験回数平均は,1.4回であった. 調査は,心不全の自己管理に関わる情報の内容,入手,理解,活用,情報源に関する半構成的面接を実施し,その結果から逐語録を作成し, 情報の読解・数的理解,情報の選択と整理,治療や療養に関連する情報の判断・意志決定,コミュニケーションの観点で内容分析を行った. 慢性心不全患者のヘルスリテラシーの構成要素の一部として,慢性心不全患者の情報の選択と整理として,心負荷になる状況に対し一般的知識から自分に当てはまる知識の選択や生活の中で自分にとっての心負荷となる状況の抽出とその程度の把握を行っていることが分かった。慢性心不全患者のヘルスリテラシーは,その心不全の段階に応じた自己管理に関わる情報を自身の生活に適応させるべく認識的及び社会的な能力として活用していることが明らかとなった. へルスリテラシーの観点から様々な病状の経過にある患者の自己管理に関わる認識状況を評価することで,効果的な慢性心不全患者支援の糸口となることが示唆された. また,慢性心不全患者支援プログラムの開発の構築においては,病状経過に関して,慢性心不全患者は医療者とのコミュニケーションを要望していることも明らかとなり,これらのコミュニケーションの要望に対する継続的で積極的な機会の提供の重要性も示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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