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2012 Fiscal Year Annual Research Report

微量栄養素摂取行動制御機構の行動学的及び神経科学的解析

Research Project

Project/Area Number 23890224
Research InstitutionAsahi University

Principal Investigator

安尾 敏明  朝日大学, 歯学部, 助教 (30608469)

Project Period (FY) 2011-08-24 – 2013-03-31
Keywords味覚 / 微量栄養素 / ビタミンC
Research Abstract

本研究では、ビタミンC(以下、VC)の検知摂取機構の解明を目的として、前年度は、48時間二瓶法(蒸留水と2g/l VC水溶液)にて、VC合成能欠如ラットにおけるVC欠乏前後のVCに対する嗜好性を比較検討したが、本年度は、欠乏前後の様々な濃度(0.1、0.3、1、3、10、30及び100mM)のVC水溶液に対する嗜好性を、同様の実験方法にて計測した。その結果、1mM群では、欠乏後の嗜好性はVC摂取に伴い徐々に増加していくが、3mM群では、欠乏後数日まで増加したが、その後、欠乏前と近い値まで徐々に減少していった。10、30、100mM群では、いずれも欠乏前の嗜好性は低いが、欠乏後は増加し、VC摂取に伴い、減少していった。0.1及び0.3mM群では、欠乏後、VC水溶液を摂取するが、大部分のラットが死亡した。また、1日あたりのVC水溶液摂取量は、1及び3mM群では、欠乏時徐々に増加していくが、10mM以上の濃度群では減少する結果になった。さらに、代謝ケージを用いた実験では、欠乏状態に陥ると、飲水量、体重、摂餌量及び尿量が減少する結果となった。
次にVC欠乏時に、VC水溶液及び5基本味に対する応答は変化するのかどうか明らかにするために、欠乏状態にあるVC合成能欠如ラットとないラット及び野生型ラットを用いて鼓索神経応答解析を行った。その結果、欠乏状態のラットはVC、塩化ナトリウムや塩酸に対する応答が減少している傾向がみられた。また、VC濃度が0.3~1mM以上で応答を示すことが明らかとなった。
以上の結果から、ラットは味覚としてVCを感知し、生きていくのに必要な量を摂取しているが、VC欠乏状態に陥ると、VC及び5基本味に対する味神経レベルでの応答の一部に変化を起こし、蒸留水摂取量及び尿量を減少させ、VCに対する嗜好性を増加させ、VCの摂取行動を引き起こすことが示唆された。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] ビタミンC合成能欠如ラット(ODS/ShiJcl-od/odラット)のビタミンC水溶液に対する摂取行動及び鼓索神経応答2012

    • Author(s)
      安尾 敏明、硲 哲崇
    • Journal Title

      日本味と匂学会誌

      Volume: 19 Pages: 379-382

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ビタミンC欠乏ラットのビタミンCに対する嗜好2013

    • Author(s)
      安尾 敏明、硲 哲崇
    • Organizer
      第90回日本生理学会大会
    • Place of Presentation
      タワーホール船堀
    • Year and Date
      20130327-20130329
  • [Presentation] ビタミンC合成能欠如ラット(ODS/ShiJcl-od/odラット)のビタミンC水溶液に対する嗜好性2012

    • Author(s)
      安尾 敏明、硲 哲崇
    • Organizer
      日本味と匂学会 第46回大会
    • Place of Presentation
      大阪大学コンベンションセンター
    • Year and Date
      20121003-20121005
  • [Presentation] L-グロノラクトンオキシダーゼ欠損ラットにおけるビタミンC水溶液の嗜好性2012

    • Author(s)
      安尾 敏明、硲 哲崇
    • Organizer
      第54回歯科基礎医学会学術大会・総会
    • Place of Presentation
      奥羽大学
    • Year and Date
      20120914-20120916

URL: 

Published: 2014-07-24  

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