2012 Fiscal Year Annual Research Report
咬合不全による海馬での神経細胞新生プログラム抑制機構の神経科学的解明
Project/Area Number |
23890225
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
森 大輔 朝日大学, 歯学部, 助教 (30610232)
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Project Period (FY) |
2011-08-24 – 2013-03-31
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Keywords | ストレス / 老化 / BDNF / in situ hybridization / ELISA |
Research Abstract |
これまでに、咬合不全が慢性ストレスとして作用し、海馬の器質的変化を引き起こし、学習認知機能を障害することが報告されており、また咬合不全が海馬での細胞新生機構を障害し、海馬への神経細胞供給量を減少させる結果、海馬の学習認知機能を著しく低下させることを明らかにしてきた。最近の研究により、ストレス条件下に置かれたマウスでは、神経細胞の成長に関与する脳由来神経栄養因子の発現状況が海馬での神経細胞新生機構に大きく関与していることが分ってきた。そこで、海馬歯状回における新生細胞の生存期間や細胞分化に影響を与えると言われている脳由来神経栄養因子にスポットをあて、その発現状態から咬合不全による海馬での細胞新生機構の障害機序を解明し、高齢期の咬合、咀嚼の維持が海馬機能維持に与える影響を明らかにしたいと考えている。 具体的な計画として、(1)9ヶ月齡雄性マウスに2週間咬合挙上処置を施した老齢咬合挙上マウスと、同齢のコントロールマウスとを使用し、脳由来神経成長因子のmessenger RNA発現をin situ hybridization法により検索し、咬合不全ストレスが脳由来神経栄養因子の発現に与える影響を定性的に解析する。(2)上記マウスの脳由来神経栄養因子のタンパク量をELISA法により測定し、咬合不全ストレスが脳由来神経栄養因子のタンパク発現量に与える影響を定量的に解析する。(3)血中カテコールアミン濃度を測定し、血中カテコールアミン濃度と脳由来神経栄養因子の動態との相関を調べる。以上の3実験を計画しており、申請時の予定では本年度は実験(1)および実験(2)の準備を計画していたが、(1)および(2)の実験はデータ抽出まで終了した。実験結果から咬合挙上ストレスが脳由来神経栄養因子の発現を抑制し海馬における神経細胞の生存や分化に影響を与えていることが解明できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)