2011 Fiscal Year Annual Research Report
MicroRNA発現を指標とした新規細胞検出法の開発
Project/Area Number |
23890226
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
山田 宏哉 藤田保健衛生大学, 助教 (80610352)
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Keywords | microRNA / FACS / 細胞検出法 / 細胞分離 / 遺伝子検査 / フローサイトメトリー / In situ hybridization |
Research Abstract |
これまでにFACS(fluorescence activated cell sorting)を用いて、種々の検体中に存在する少数の細胞に対して、任意のmRNA発現などをマーカーとして解析・分離し、回収された細胞の性質を解析するより汎用性のある技術を開発し、この手法をFACS-mQ (mRNA quantification after FACS)と名付けた。本研究はFACS-mQをさらに発展させmicroRNA(miRNA)を指標としたFACS-mQの開発を目的とする。 本年度はmiRNAを標的としたFACS-mQ開発のために以下2点の検討を行った。 1. 細胞株でのmiRNAの発現解析 miRNAを指標にしたFACS-mQ開発の基礎検討を行うために、標的のmiRNAが発現している細胞(positivecontrol)と発現していない細胞(negative control)を選定した。数種類の細胞株からmiRNAを抽出・精製し、miRNAを逆転写しcDNAを作成し、リアルタイムPCR法を用いて発現解析・評価した。今後、これら細胞株を用いて条件検討を行う。 2. miRNAに対するLNAプローブの作成 細胞1個1個のmiRNAの検出法として、LNA技術を用いたIn-tube In situ hybridization法を考えている。LNAとはLocked Nucleic Acidの略で、リボ核酸の2'位の酸素原子と4'位の炭素原子が架橋した2つの環状を持つ核酸である。オリゴ配列にLNAを導入することにより、二本鎖の安定性が上がりTm値が上昇し、その結果、高い特異性と再現性を実現できるため発現プロファイリング、発現量の低いRNAの解析などに応用される事が期待されている。細胞株のmiRNA発現解析の結果を基に標的のmiRNAに対して、LNA技術を用いたオリゴプローブを作成し、Northern blottingなどでプローブの感度・特異度を含めた精度を評価した。今後はこのプローブを用いてIn-tube In situ hybridization法の条件検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した「研究実施計画」に沿って順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究を遂行する上での問題点はない。今後も交付申請書に記載した「研究実施計画」に沿って研究を遂行していく予定である。
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