2011 Fiscal Year Annual Research Report
超音波・MRI血流可視化に基づく新たな心負荷推定法の確立と高齢者心疾患への適用
Project/Area Number |
23890259
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
板谷 慶一 北里大学, 医学部, 准教授 (70458777)
|
Keywords | 可視化血流 / 心機能 / 心臓弁膜症 / 心臓超音波 / 心臓MRI |
Research Abstract |
超音波VFMに関してソフトウェアを作成し、流体シミュレーションCFDと比較検証を行った。渦流が強制的に発生される単純なパイプ管モデルをもとに渦流でのベクトルの精度評価を行った。様々なsmoothingアルゴリズムの中から最適なものを選択し、ベクトル再現方法を確立した。この手法は特許申請に至り、国際学会で発表した。 一方で、可視化された血流からエネルギー損失を計測する方法を超音波VFMで確立した。この手法をもとに健常人での一心拍の心室内血流のエネルギー変化を調べ、渦流がもたらすエネルギーの損失について検討を加えた。他にも渦度や壁ずり応力などの結構力学的な指標の算出に成功し、これらの指標の精度検証も行った。健常人での大動脈壁のずり応力を計測した。この手法は特許申請に至り、国際学会で報告後論文化された。 一方で心臓MRIに関してはボランティア症例の大動脈データをもとに可視化血流とCFDとの比較検証実験を行った。CFDモデルを作成する際に末梢動脈からの反射波をもとに境界条件を作成する本手法は、CFDモデル化のみでも報告に値するものとなり、数値流体力学の全国学会で報告を行い、論文発表した。さらに大動脈内乱流で大動脈血流をCFD上で再現したものを心臓MRIと比較検討し、MRIでの心臓内血流の可視化方法の基礎を確立した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
超音波血流可視化ソフトウェアの作成はおおむね順調に経過した。
|
Strategy for Future Research Activity |
心臓MRIでの血流解析システムの構築と多数の臨床例の解析
|