2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
脱家族の人類学―東アジアの縮減する家族に向き合う生と死の比較研究
Project/Area Number |
23H00026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 4:Geography, cultural anthropology, folklore, and related fields
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川口 幸大 東北大学, 文学研究科, 教授 (60455235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 八重 東亜大学, 人間科学部, 客員研究員 (00769440)
三尾 裕子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (20195192)
田中 大介 自治医科大学, 医学部, 教授 (20634281)
問芝 志保 東北大学, 文学研究科, 准教授 (20840763)
陳 宣聿 東京理科大学, 教養教育研究院葛飾キャンパス教養部, 助教 (40880315)
本田 洋 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50262093)
上水流 久彦 県立広島大学, 公私立大学の部局等(広島キャンパス), 教授 (50364104)
川瀬 由高 江戸川大学, 社会学部, 講師 (60845543)
西村 一之 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (70328889)
横田 祥子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (80709535)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Summary of the Research Project |
本研究は、未婚化や少子化によって「家族」の縮減が常態化した東アジア諸社会(日本、韓国、台湾、中国)の比較から、既存の「家族」に関わる規範的制度やイデオロギーを検証し、理念や制度としての「家族」には依らない生と死のあり方を検証する、東アジアの脱「家族」社会の解明に向けた人類学的な共同研究である。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
「家族」の枠組みを所与のものとする既存の研究を検証し、家族の規範を離脱した「脱家族」社会を展望する実証的な比較研究として、その意義が評価される。文化的な共通基盤を持ちながら、歴史的には異なる歩みをたどる東アジア諸社会の比較研究は、その検証可能性を担保する上で妥当な方法であり、その成果は、超高齢化社会を迎える今日の日本社会を展望する上でも、多くの示唆を与える事が期待される。
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