Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
長期デフレは他国で例のない現象であり、未解明の点が多い。本研究の目的は、長期デフレの原因を探るとともに、長期デフレがどのような帰結を生んだのか、またそれが経済厚生の観点から日本経済にどのような影響を及ぼしたのかを明らかにすることである。本目的を達成するために、研究方法としては理論と実証の分析方法を採用している。
学術的に重要度の高いテーマである。研究課題の核心をなす学術的な問いは日本の長期デフレに注目したインフレ予想の形成と変化のメカニズムの解明であり、学術的独自性が認められる。本研究課題は日本が十年来直面してきたデフレに注目するものである。本研究課題の遂行によって期待される成果としては、より広い学術と社会への波及効果が挙げられる。