2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
大強度中間子ビームを用いたラムダ陽子散乱実験によって拓くバリオン間相互作用の研究
Project/Area Number |
23H00126
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 15:Particle-, nuclear-, astro-physics, and related fields
|
Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
本多 良太郎 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (30748877)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 浩司 東北大学, 理学研究科, 教授 (50443982)
宮原 正也 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (90551705)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
Summary of the Research Project |
本研究では、従来のハイペロン-核子散乱実験の手法を改良し、Λ-陽子散乱の微分断面積とスピン観測量の測定を行う。また、Λの運動量で0.4-0.8 GeV/c範囲の微分断面積、偏極分解能、減偏極をそれぞれ10%の統計精度で測定する。この結果を基に構築される高精度なΛ-核子相互作用は、中性子星のハイペロンパズルを解くための基盤となる。
|
Scientific Significance and Expected Research Achievements |
中性子星の核物質の状態方程式をハイペロンを含んだ形で決定することは、核物理と宇宙物理にとって非常に重要な課題である。本研究はハイペロンの中でも最も軽く、中性子星内部での出現率が高いΛ粒子と核子との散乱断面積を測定し、ΛN相互作用を決定しようというもので、その学術的重要性は高い。独自性が高く、実績もある実験手法による計画で目的の達成が十分期待できる。
|