2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
高時間分解能の放射光その場観察変形実験で探る深部断層形成と地震発生のメカニズム
Project/Area Number |
23H00147
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 17:Earth and planetary science and related fields
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大内 智博 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 准教授 (60570504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北 佐枝子 国立研究開発法人建築研究所, 国際地震工学センター, 主任研究員 (10543449)
西原 遊 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 教授 (10397036)
雷 興林 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (70358357)
川方 裕則 立命館大学, 理工学部, 教授 (80346056)
川添 貴章 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 准教授 (40527610)
井上 紗綾子 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 助教 (70867522)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Summary of the Research Project |
深さ400-600kmの超深部地震の発生原因となる断層すべりの機構は未解明の課題である。本研究では、「深部プレート内における準安定カンラン石のナノ粒子化が断層すべりを引き起こす原因であり、当鉱物からなるMetastable Olivine Wedge(MOW)という領域が深発地震発生場となっているのではないか?」という作業仮説を立て、室内実験と地震学的観測の両面から検証を進める。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
深発地震の発生原因となる断層すべりの機構の理解は重要であり、そこに準安定カンラン石のナノ粒子化の観点から実験的にアプローチする点に加え、地震データの解析から現実の地震との対比を図っていく融合的研究の意義は大きい。Metastable Olivine Wedgeの普遍性などを実験的に示す新規データが得られることが期待されるほか、鉱物物理学と地震学の分野横断研究から新たな展開も期待される。
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