2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
境界潤滑層の構造とダイナミクス-低摩擦をもたらす潤滑油分子の最適設計
Project/Area Number |
23H00158
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 18:Mechanics of materials, production engineering, design engineering, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平山 朋子 京都大学, 工学研究科, 教授 (00340505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富永 大輝 一般財団法人総合科学研究機構, 中性子科学センター, 副主任研究員 (50513694)
土屋 智由 京都大学, 工学研究科, 教授 (60378792)
日野 正裕 京都大学, 複合原子力科学研究所, 教授 (70314292)
張 賀東 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (80345925)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Summary of the Research Project |
本研究は、ストライベック曲線では予測できない境界潤滑摩擦係数について、潤滑油中に含まれる添加剤の表面吸着に由来する境界潤滑層に焦点を当てて、境界潤滑層の構造とダイナミクスを中性子線を用いて定量的に抽出し、実験的知見と分子シミュレーションとを紐付けて超低摩擦発現に向けて系統的に取り組む研究である。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
これまでは摩擦試験を行う以外のアプローチが採られてこなかった「境界潤滑現象」を、科学として体系化することで、添加剤の吸着に由来する「境界潤滑現象」の本質を明らかにするところに学術的意義がある。境界潤滑層における低摩擦発生のメカニズムを解明し、添加剤の吸着に由来する「境界潤滑」の新学理を創出することが期待される。
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