2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
アメーボゾアから探る形態形成運動の祖先型分子機構と多細胞体制の進化
Project/Area Number |
23H00384
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 45:Biology at organismal to population levels and anthropology, and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
澤井 哲 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20500367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 愛 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (00383290)
鈴木 誉保 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任助教 (40442975)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Summary of the Research Project |
多細胞体制の進化は、後世動物以外の系統群でも認められるが、その分子的実態は謎である。本研究では、細胞性粘菌において、細胞間接着に応じてアクチン細胞骨格系を調節している細胞間接着因子Tgrに着目し、Tgrファミリーと機能をともにする接着複合体レパートリーを同定し、その遺伝子ホモログをアメーボゾアからオピストコンタにいたる分類群で網羅的に探索し、遺伝子進化の祖先状態、収斂性を系統比較法により解析する。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
細胞性粘菌の細胞間接着の分子メカニズムとその進化的背景を明らかにし、生物学の重要問題である多細胞体制の進化を明らかにしようという、極めて興味深い研究である。完全長RNAシーケンシングによる単一細胞トランスクリプトーム解析、ライトシート顕微鏡イメージング、プロキシミティラベリング法、系統比較法など多様な手法を駆使することで、細胞性粘菌の細胞間接着のメカニズムとその進化の理解が進むことが期待される。
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