Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
脊椎動物において鰭から四肢への進化過程において、力学的ストレスの変化が重要な役割を果たしたという仮説の実証的検証を目指した研究である。動画解析によって力学的ストレスの働き方を明らかにする一方、分子マーカーの発現解析や組織学的手法によって可動性関節の発生がどのように起きるかを明らかにすることが提案されている。
四肢の進化は進化生物学的に重要なトピックであり、提唱されている仮説も独自性が高い。さまざまなタイプの鰭をもつ魚種や変異体を比較対象としているだけでなく、モデル生物における操作実験も提案されており、四肢の進化に力学的ストレスの変化がどのような役割を果たしたかを多角的に検討できるため、十分な成果が期待できる。