Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
環境刺激に対する植物の応答を明らかにすることは、植物の理解のみならず気候変動への応答予測などにも役立つ。本研究では、虫害などの生物的刺激に対する分子レベルでの応答を明らかにするため、「野外トランスクリプトミクス」という手法を用いて、植物ホルモン(ジャスモン酸とサリチル酸)の応答動態と生物間相互作用に与える影響の解明を目指す。
単純化された実験室環境と異なり、様々な因子が複雑に絡み変動する野外での生物応答のしくみを解明することは、技術的に難しい。本研究は、応募者自身が開発してきた解析技術を用い、大規模な統計解析によってその実態に迫ろうとするもので、この分野でのブレークスルーが期待される。