がん細胞の酸性環境適応におけるリソソーム膜動態調節の研究

2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results

• Project/Area Number: 23H00409
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Review Section: Medium-sized Section 50:Oncology and related fields
• Research Institution: Kyoto University
• Principal Investigator: 三木 裕明 京都大学, 工学研究科, 教授 (80302602)
• Project Period (FY): 2023-04-01 – 2027-03-31

Summary of the Research Project

悪性化したがん組織は酸性化していることが知られている。これまでに応募者らは、PRLを高発現するがん細胞でlysosomal exocytosisが活発化しておりH+を細胞外に積極的に排出することで酸性環境に適応することを明らかにしている。本研究は「酸性環境下の中で、がん細胞はどのようにして生きているのか？」という問いに対する答えを求めるものである。

Scientific Significance and Expected Research Achievements

酸性環境の中でがん細胞がどのようにして生存するかという酸性環境適応について独自の研究を展開しており、TGFβ経路が関わるlysosomal exocytosisに注目して がん細胞の特殊なpH応答特性の分子機構と癌の悪性化への寄与する機能分子ネットワークを明らかにする。独自の視点からがんの病態解明に挑むもので、外挿性も高い。