ホルモン依存性がんの再発におけるノンコーディングRNAの役割解明

2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results

• Project/Area Number: 23H00411
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Review Section: Medium-sized Section 50:Oncology and related fields
• Research Institution: Japanese Foundation for Cancer Research
• Principal Investigator: 斉藤 典子 公益財団法人がん研究会, がん研究所 がん生物部, 部長 (40398235)
• Project Period (FY): 2023-04-01 – 2027-03-31

Summary of the Research Project

乳がんの再発に寄与する一群の核内長鎖ノンコーディングRNA（エノレア）が近傍のクロマチン構造を変換して遺伝子発現を制御するメカニズムをエノレア-タンパク質-ゲノムDNAの複合体に着目して検討する研究である。今回、乳がんのみならず、同じホルモン依存性の前立腺がんの再発に関わるノンコーディングRNAの解析であり、独創性、発展性を有する研究である。

Scientific Significance and Expected Research Achievements

エノレアは再発乳癌のホルモン療法の標的分子として重要な分子であり、エノレアによる遺伝子発現制御の分子メカニズムの解明は、腫瘍生物学領域における基礎研究成果のみならず、乳がん、前立腺がんなどのホルモン依存性腫瘍に対する新規治療法開発の手がかりを得る可能性を有する。