2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of innovative ionic liquid DDS based on understanding of in vivo dynamics of ionic liquids
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23H03746
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岩尾 康範 和歌山県立医科大学, 薬学部, 教授 (30433022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 達也 和歌山県立医科大学, 薬学部, 講師 (90805160)
池田 真由美 和歌山県立医科大学, 薬学部, 助教 (90965708)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | イオン液体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、難溶性低分子薬物や高分子薬物の経皮および経口投与後の吸収におけるイオン液体自身の吸収・分布・代謝・排泄の影響、イオン液体の毒性の解明、それらの知見を活用した経皮・経口送達のための新世代イオン液体の構築である。本年度は、新規イオン液体の調製と物性解析を中心に行った。用いるイオン液体はCAGEに加えて、これまでの予備検討の結果から見出した、経皮吸収性の高かったカチオン種(テトラブチルホスホニウム、1-アリル-3-ブチルイミダゾリウムなど)とアニオン種(ゲラン酸、ヘキセン酸、トリフルオロ酢酸、サリチル酸など)からイオン液体を創製し使用した。調製方法は、各アニオン/カチオン分子(molar比1:1)をアセトンorジクロロメタン、40℃で1時間incubation後、一日減圧乾燥することで、完全に溶媒を除去することで作製した。調製したイオン液体の構造はプロトンNMR法、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)法で解析し、物性として、粘度を調べた。その結果、10種類以上の新しいイオン液体が見出れた。ヒト血清アルブミンをモデル薬物として、アルブミンーイオン液体をブタ皮膚に塗布して、in vitro経皮吸収実験を行った結果、アルキル鎖の長いイオン液体で、真皮内へ高い移行性を示すことが明らかとなった。今後はイオン液体自身の局在を明らかにする必要があるだろう。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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