2023 Fiscal Year Annual Research Report
2対2を主軸にしたゴール型における本質的な動きに迫る授業の開発
Project/Area Number |
23H05092
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Research Institution | 三重県教育委員会事務局 |
Principal Investigator |
杉野 拓也 三重県教育委員会事務局, 三重県教育委員会事務局
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 2対2 / ボールを持たない時の動き / ゴール型 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ゴール型の単元において、2対2の活動が攻守ともにボールを持たない動きの理解にどれほど寄与しているかを明らかにすることで運動の得手不得手に限らず球技特有の面白さを感じることにつなげることである。また、これまで検討が不十分だった球技の練習方法とボールを持たない動きの関係について、新たな授業モデルを提示することを目指し、若手教員のみならず、中堅、ベテラン教員にも課題となるゴール型種目におけるICT活用の効果的な実践例を示すことを目的とした。 ゴール型の単元について、2対2を主軸として授業を展開していくことは、ボールを持った時の攻撃とボールを持たないときに動きについて、運動の得手不得手に限らず理解がしやすい授業モデルであった。また、守備においても同様に2対2は、ボールを持たない相手に対する守備の理解についてもフォーカスができ、技能を獲得しやすい展開であった。 攻撃と守備において、複数が連携した動きを行い攻防をしていくことで攻守の動きの質が高まり、攻守とも駆け引きを行うことはゴール型の面白さの本質を味わうことにつながった。さらにICTの活用や生徒自身でルーブリックの自己評価表を必要に応じて活用することでその効果がさらに高まることがわかった。 一般的に指導が難しいゴール型の単元において2対2といったボールを持った時の動きとボールを持たない時の動きがはっきりわかることで、生徒も指導者も身に付けたい技能が明確となった。
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