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2023 Fiscal Year Annual Research Report

地産資源を用いた問題解決型学習による技術者教育

Research Project

Project/Area Number 23H05146
Research InstitutionTsuruoka National College of Technology

Principal Investigator

志村 良一郎  鶴岡工業高等専門学校, その他部局等, 鶴岡工業高等専門学校

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2024-03-31
KeywordsPBL教育 / 地域資源
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、課題設定から基礎・応用研究までを網羅した自発的研究テーマを実践することで柔軟な視点を持った高い技術力を有する人材を教育することである。採択初年度である本年度は、実施対象を少人数に絞り一連のPBL の実施可否と年間スケジュールの組み立てを中心に行った。具体的には本校専攻科の授業内で行われるPBL教育の一環とした。県内にある有人島である飛島を調査対象とし島内にある地域資源や問題点に関するテーマを発案、課題解決に向けた研究開発を実施した。飛島の中心産業である水産業と山形県のラーメン文化を融合し新たな名物となる食品の開発を目指した。
地域資源であるトビウオ、海水から作られる塩の特徴を明確化するために化学的評価を実施した。各地域の海水から塩を精製し、広角X線回折測定による結晶構造評価を行った。また、出汁の特徴を明確化するためにグルタミン酸などのうまみ成分を定量化した。比較対象として、飛島産のトビウオ、他県産のトビウオ、イワシ、煮干しなどを用いた。結果として、飛島の海水から精製した塩は純度が比較的高く苦みやえぐみになるような不純物が少ないことが明らかとなった。さらにトビウオ出汁はイワシなどの一般的に用いられる出汁と同程度のうまみ成分を含んでいることが分かった。また、これらの研究および調査結果をポスターにまとめ学生自身が発表を行った。
以上の一連の活動により、学生自身によるテーマの模索から発案、検討、発表に至る一連の流れについて十分に実施可能であることが明らかとなった。助成初年度であり、知見や経験が乏しいため十分な配慮が出来ていない部分もあったが、PBL教育の継続していく上で重要な実施結果を得ることが出来た。

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Published: 2024-12-25  

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