2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23H05167
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Research Institution | Hakodate National College of Technology |
Principal Investigator |
寺島 靖仁 函館工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 電費 / 自然エネルギー / 電気自動車 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、カーボンニュートラルにより自然エネルギーの利用が高まっている.そのため、化石燃料を利用した自動車から、電気自動車(EV)に置き換わることが予想される.それにより電費(でんぴ)が問われるようになる.電費とは、1Whで何キロメートル走るのかを示している(km/Wh).本研究は、模型の電動自動車を使用した「電費計測実験装置」を開発することを目的とした.この装置は、大きく2つの装置から構成され、それらを作製した. 1つは、模型の電動自動車をローラの上を走行させ、その回転数から走行距離等を求める「走行距離計測装置」である.この装置は、ローラの枠にフォトリフレクタを取り付けてローラの回転数を計測する.その情報を基に回転速度、走行距離を計算しLCDに表示する.もう一つが、使用した充電池の充電を行い、その時の電流などから電費を求め、結果を表示する「電費計測装置」である.この装置は、充電池を充電するための電力供給する電源供給装置、充電池に充電を行いその情報をWifiで転送する充電制御装置、計測値をデータベース化して、PCや携帯端末のWebブラウザで表示する電費表示装置で構成される.電源供給装置は、太陽光発電パネル(200W)で電力を作り、それをポータブル電源に充電して供給することにした.充電制御装置は、PICマイコンを使用して充電を制御し、その情報をWifi機能搭載のESPマイコンを使用してサーバに転送できるようにした.電費表示装置は、Webサーバ、データベースサーバを搭載した. 本研究により、目で見ることができない電気というエネルギーの消費量を数値化し、電力コストを求めることが可能となった.その上で、電力量当たりの二酸化炭素の排出量を求めて考察することにより、自然エネルギーに切り替わる意義と理解度を向上させることができる.
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