2023 Fiscal Year Comments on the Screening Results
Project/Area Number |
23H05425
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Broad Section A
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
多賀 厳太郎 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (00272477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 尚人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50197159)
荻原 直道 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70324605)
保前 文高 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (20533417)
佐治 量哉 玉川大学, 農学部, 教授 (90453670)
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Project Period (FY) |
2023-04-12 – 2028-03-31
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Summary of the Research Project |
本研究では、乳児の睡眠や運動のような日常行動において、環境内で自発活動を基盤とした行為と知覚が生じ、記憶や主体が作られ個性が創発する機構を、脳・身体・環境の動的状態の履歴全体から捉える。乳児の脳や免疫の発達に腸内細菌の働きが及ぼす役割を実証し、発達と共生が交錯する新たな個体の存在論を検討する。さらに、乳児の発声や発話を生じる調音器官の運動、胎児の脳ネットワーク形成、化石人類や古代・中世日本人の脳ネットワークの分析や推定により、言語生成機構を検討する。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
ヒト固有の個性の形成を、子どもの側から捉えた脳や身体の発達と進化のダイナミクスとして自然史や文化史と関連付けることにより、人文社会科学・自然科学を包含する人間形成論を構築しようという、挑戦的で新規性の高い研究である。ヒトの個性の多面的探究により、個人の尊厳や人類生存の持続可能な社会のための基盤的研究となることが見込まれ、学術的波及効果が期待できる。
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