2023 Fiscal Year Research-status Report
北米先住民宗教における土着的方法による土着性の構築と真正性と混淆性についての研究
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23K00061
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
木村 武史 筑波大学, 人文社会系, 教授 (00294611)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 北米先住民 / 土着性 / Indigeneity / 真正性 / 混淆性 / 神話 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度開始に伴い、追加で必要研究書を購入するとともに、北米の先住民出自の研究者にIndigeneityに関する著作についてメールを送る。特に2023年度に授業でその著作を取り上げたニュー・メキシコ大学のディネ(ナバホ)出自の研究者Llyod L.Lee教授とはメールで何度かやり取りを行った。現在のディネの人々の活動を知るために、Institute for Dine Culture, Philosophy and Gogernmentの過去の活動のビデオを見られるサブスクリプションをし、文化・伝統の教育、発信の様子を調査している。 2023年10月21日、筑波大学哲学・思想学会で「先住民宗教における土着性概念の再検討」と題する発表を行った。 2024年3月20日、拙稿「北米先住民宗教における死の神話」が所収されている木村武史編著『死の神話学』(晶文社)が刊行される。 2024年3月15日から23日まで、アメリカ、ニュー・メキシコ州を訪問。Indian Pueblo Culture Center, Acoma Sky City Museum, Navajo Nation Museume, Dine College 等を訪問する。Dine Collegeでは、ディネの研究者からディネ(ナバホ)の神話等について説明を受ける。Dine Hataalii Associationの関係者と面談をし、現在のディネ文化と母語継承の状況、および伝統的儀式の教育等について話を聞いた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では、同一年度に二回渡米する予定であったが、急激な円安とアメリカ現地の物価高のため、一回しか渡米を計画することができなくなってしまった。そのため、2024年度の訪問する予定であった二か所のうち、一か所しか訪問できなかったが、十分な研究の進展は見ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
申請時の予算から大幅に予算が減額されたこと、および円安と現地の物価高のため、現地訪問の回数と滞在日数を大幅に縮小しなくてはならなくなったこと、また2024年3月のディネ訪問で得られた人的交流を継続した方が研究の進展が見られることから、24年度の現地訪問にもディネを含められる形で研究を推進できなか検討する必要がある。当初の計画では、北西文化地域と東北森林文化地域も調査の対象としていたが、どちらか一方を計画から除くことも必要であると考えている。
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