2023 Fiscal Year Research-status Report
西洋近代における一神教/多神教/最高存在概念の再検討
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23K00075
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
江川 純一 明治学院大学, 国際学部, 研究員 (40636693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 倫明 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (30308928)
久保田 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (60434205)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 宗教学学問史 / 神観念 / 比較宗教 / 一神教 / 多神教 / 最高存在 |
Outline of Annual Research Achievements |
宗教学の歴史に関する研究書の翻訳を、研究分担者(久保田)と研究代表者(江川)が編者を務め刊行した(エリック・J・シャープ『比較宗教学』、国書刊行会)。両者は共著という形で解説「宗教の比較研究の来し方と行く末」も担当した。キリスト教文化圏(一神教文化圏)における他宗教(含多神教)理解の一事例として本研究課題の第一の成果となる。 また最高存在論に関しては、研究代表者が日本宗教学会にてペッタッツォーニの議論の変遷をめぐる発表を行った(「ペッタッツォーニの最高存在論――その意義と可能性」)。さらに、ファシズム期のイタリア宗教史学における論考でも、ペッタッツォーニの学問史理解という観点で本研究課題が生かされている(「ファシスト政権下のイタリア宗教史学」、『宗教研究』)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オンラインと対面での研究会をそれぞれ一回ずつ実施し、宗教学の歴史における神観念論をめぐる諸問題を確認したうえで、各自の領域(江川:イタリア、英国。奥山:英国、アメリカ。久保田:ドイツ、オランダ)に取り掛かった。
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Strategy for Future Research Activity |
欧州の図書館・アーカイヴにおける一次資料の収集、研究会における意見交換を実施したい。また、研究代表者は現在、イタリア宗教史学における神観念論をめぐる翻訳書とその解説に取り組んでおり、本研究課題による文献収集を最大限に生かす予定である。
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Causes of Carryover |
購入予定だった書籍の刊行が2024年度に延期となったためでございます。
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