2023 Fiscal Year Research-status Report
The influence of Western law and the ritsuryo legal codes on the process of establishing the old Imperial House Law (1889)
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23K00097
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
大川 真 中央大学, 文学部, 教授 (90510553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 公太 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (40802773)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 皇位継承 / 女性天皇 / 女系天皇 / 皇統論 / 尊王攘夷 / 神器 / 国学 / 歴史思想 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である2023年度は順調に進展した。 まず2023年度の研究成果の発表会を、北九州市立大学を会場に、2024年2月28日に開催した。発表会では、代表者の大川真、分担者の齋藤公太のほかに、九州地区の研究者が参加し、濃密な議論が展開された。大川は「江戸の歴史思想における元明・元正天皇論」と題し、日本の皇統上で唯一の母娘継承である元明・元正両天皇に関して、江戸の歴史思想家たち―安積澹泊らの前期水戸史学、頼山陽、山縣太華らの幕末思想家ら―がどのように論じているかを解明した。その成果は「江戸時代の歴史思想における元明・元正天皇論」(『奈良に蒔かれた言葉Ⅲ 近世・近代の思想』所収、 京阪奈情報教育出版、2024年)として刊行された。大川はその他に、研究論文「孝明天皇の「祈り」と尊王攘夷思想」(『アジア遊学 書物の時代の宗教―日本近世における神と仏の変遷―』 287所収、2023年)を発表し、孝明天皇による祭祀が幕末の尊王攘夷運動に与えた影響を論じた。 分担者の齋藤は、同研究会にて「西田直養の神器論と皇室典範の制定過程」と題して、小倉の国学者である西田直養の神器論を分析し、その特異性と同時代の批判を紹介した。齋藤はまた「西田直養の三種神器論とその波紋」と題して、神道宗教学会の第77回学術大会(2023年)にて研究発表を行い、東京大学附属総合図書館や筑波大学附属中央図書館で資料調査を行い、西尾市岩瀬文庫所蔵資料(池辺義象『喪祭令摘註』)調査を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
代表者である大川は研究論文2本を刊行し、分担者である齋藤は国内学会で研究発表を行い、また2箇所で資料調査を行っている。また年度末では研究成果の発表会を行い、広く近隣の研究者に参加してもらい、有益で濃密な議論を行うことが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、台湾大学研究センターの協賛を得て、8月21日に台湾大学にて研究会を開催することが決定している。2024年度の研究計画は第一にこの研究会で充実した成果を発表できるよう準備していく。その他、大川は伊勢・神宮文庫での調査を6月に予定している。
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Causes of Carryover |
年度末の申請で部局内の処理が間に合わなかったため。次年度の研究書購入に充てたい。
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