2023 Fiscal Year Research-status Report
五山僧の蘇軾詩注釈から見る中国書籍文化の日本中世への影響に関する実証的研究
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23K00308
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
池田 昌広 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (70633288)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 蘇軾詩 / 抄物 / 五山 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、各蘇軾詩集の対応目録の作成につとめた。蘇軾詩集には詩の配列が全く異なる二系統のテキストがある。一方は編年で配列するもの、もう一方は詩題により分類配列するものである。五山の蘇軾詩抄は、後者の一本である『王状元集註分類東坡先生詩』を底本にしつつも、前者テキスト(たとえば、施元之ほか『註東坡先生詩』)をも参照している。蘇軾詩抄の注文が、中国諸注からの転引なのか、あるいは五山僧独自の注文か、これを効率的に判断するため、上述の対応目録は必須の工具である。本研究の計画段階では、本年度中に対応目録の作成を完了させるはずであった。しかし、予想外に作業がはかどらず、ようやく六割の作業を終えるにとどまった。次年度も引き続き対応目録の作成にはげみ、可及的速やかに作業を完了し、そして漢籍の受容状況の調査に入る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
蘇軾詩の所在の検索に予想以上に手間取った。膨大な蘇軾詩の所在を確認するには、一頁一頁、影印本をめくるほかなく、その作業量は思いのほか膨大であった。
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Strategy for Future Research Activity |
対応目録の作成じたいは単純な作業である。技術的な困難はあまりない。次年度は本作業にさく時間を増やし、可及的速やかに対応目録を完成させ、ついで漢籍の受容状況の調査に入る予定である。
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