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2023 Fiscal Year Research-status Report

中国語における「流水文」と日本語の節連鎖における通時的研究

Research Project

Project/Area Number 23K00521
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

橋本 陽介  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (10726631)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords連体修飾節 / 通時的研究
Outline of Annual Research Achievements

“修飾節+的+名詞”の修飾節部分が複雑になったものは、外国語の翻訳によって産れたとしばしば指摘はあるものの、実際のところ五四時期以降とそれ以前で、どの程度の違いがあるのかははっきりしていない。そこで、本研究では“修飾節+的+名詞”が五四時期以降どう変化したのか調査した。用いる資料としては、①三国志平話、三国志演義、三言二拍、水滸伝、紅楼夢など、各時代の白話小説 ②清末の白話小説(老残遊記、官場現形記、二十年目睹之怪現状) ③ 五四時期の小説(中国語による小説と翻訳小説)を取り上げた。
(1)“的”連体修飾使用率の変遷を明らかにした。予備的な調査として、“的”連体修飾構造がどの程度使用されているのか、その歴史的な変遷を明らかにした。その結果として、 “修飾節+的+名詞”は時代が下るごとに少しずつ使用率が上がっているものの、五四時期に急激に上昇していることが明らかになた。
(2)複雑な“的”連体修飾節の分析
五四時期になってから“的”連体修飾節が複雑化した漠然と考えられているが、もしそれが正しいなら五四時期以前の“的”連体修飾節は単純であったはずである。では、実際にはどの程度「単純」であったのだろうか。また、節の内部構造には歴史的な変遷があるのかを明らかにした。「紅楼夢」「水滸伝」などから、 “修飾節+的+名詞”の修飾節部分がどのような構造を取っているかが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の目標に挙げた一つ目「中国語“的”連体修飾構造の歴史的発展」のうち、三項目中二項目について論文化し、発表することができた。最後の第三項目もすでに調査が済んでおり、二年目中に発表することが可能なところこまできている。
また第二目標の「中国語の流水文構造の歴史的発展」や第三目標「日本語の節連鎖方式の歴史的研究」についても、予備的なデータの収集を開始している。

Strategy for Future Research Activity

既に得られた“修飾節+的+名詞”構造と、五四時期のテクストの“修飾節+的+名詞”を比較することによって、どのような構造が新しく登場したのか、もしくは頻繁に用いられるようになったのかを明らかにし、論文化する。
「中国語の流水文構造の歴史的発展」「日本語の節連鎖方式の歴史的研究」について、対象となるテキストの調査をさらに進め、現代語につながる変遷を明らかにしていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 中国語連体修飾“的”の通時的研究2024

    • Author(s)
      橋本陽介
    • Journal Title

      お茶の水女子大学中国文学会報

      Volume: 43 Pages: -

    • Open Access

URL: 

Published: 2024-12-25  

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