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2023 Fiscal Year Research-status Report

平安期鎌倉期の日本語における主語名詞句の運用システム

Research Project

Project/Area Number 23K00561
Research InstitutionKanagawa University

Principal Investigator

山田 昌裕  神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (70409803)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Keywords主語名詞句 / 助詞「ガ」「ノ」 / 数量的分析 / 平安期 / 上接語
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、平安期鎌倉期において、名詞句に下接する助詞「ガ」や助詞「ノ」の使用実態を明らかにしたうえで、それぞれの時代において主語名詞句がどのようなシステムで運用されていたのか、その全体像を明らかにしようとする研究である。
2023年度は平安期分析用のデータを作成した。具体的には助詞「ガ」「ノ」が下接する名詞句を抽出して、それぞれに対して分析用の情報を付加し、研究表力者による確認作業を行った。助詞「ガ」に関しては分析用の情報の付加と確認作業は終了しているが、助詞「ノ」に関しては全体の7割程度まで情報の付加が終わっている。
上記の分析用データをもとに、中間報告として以下の2件の発表をした。「平安期和文資料における「ノ」の用法―各用法の数量的分布と未解決問題―」(第168回表現学会東京例会)、「平安期和文資料における「ガ」「ノ」の違い―数量的分布を中心に―」(第65回国際学術大会兼第12回韓国日本研究総連合会)。
前者では、助詞「ノ」の使用実態を数量的に明らかにし、その中で先行研究では処理できていない「ノ」の用法について焦点を当てた。全体量としては0.5%程度ではあるが、これを踏まえた上で、助詞「ノ」の根幹となる機能について考察した。
後者では、助詞「ガ」「ノ」の各機能(主語表示、連体表示、準体)、各機能と係り受けの関係、上接語の差異など数量的分布を明らかにし、使用実態の全体像を捉えた。その上で、「ガ」「ノ」の機能の違いが上接語にあることを指摘し、具体的な要素について考察した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

助詞「ガ」に関する分析用データは完成しているが、助詞「ノ」に関する分析用データは7割程度の完成である。助詞「ノ」の用例が多いことは事前にわかっていたものの、実際に分析用の情報を付加する作業に多くの時間がかかってしまったため。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、平安期における助詞「ノ」の分析用データの完成と、鎌倉期における助詞「ガ」「ノ」の分析用データの完成が目標となる。分析用データの完成に向けて作業時間を増やす。

Causes of Carryover

予定通りの使用額であったが、研究協力者の作業時間が少し足りていなかった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] 平安期和文資料における「ノ」の用法―各用法の数量的分布と未解決問題―2024

    • Author(s)
      山田昌裕
    • Organizer
      問題― 第168回表現学会東京例会
  • [Presentation] 平安期和文資料における「ガ」「ノ」の違い―数量的分布を中心に―2024

    • Author(s)
      山田昌裕
    • Organizer
      第65回国際学術大会兼第12回韓国日本研究総連合会
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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