2023 Fiscal Year Research-status Report
理工系アカデミックジャパニーズに特有の理解困難な表現の抽出と体系化
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23K00623
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
山田 朱美 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 特命准教授 (70936319)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 理工系日本語教育 / 高専留学生 / コロケーション / 実験レポート / 理工系専門用語 |
Outline of Annual Research Achievements |
「ここがポイント高専留学生の実験レポートの書き方」第三版を出版した。このテキストの中には、本研究で行った理工系アカデミックジャパニーズに特有の理解困難な表現の抽出に基づいて、専門用語や専門日本語についても取り上げている。 現在、高専テキストデータからコーパスを作成し、理解困難表現の抽出を進めている。一つの形として、前述の「ここがポイント高専留学生の実験レポートの書き方」に還元することができた。 以下、学会発表等は、高専において留学生が困難を感じる理工系アカデミックジャパニーズを広く検討した成果である。2023年8月31日、日本高専学会第29回年会大会にて「『高専留学生の実験レポートの書き方』活用に向けて」を発表した。2023年9月1日、日本高専学会第29回年会大会にて「留学生と日本人学生の学び合いによるキャンパスの国際化―日本語教育等拠点校としての多面的留学生支援その2―」を発表した。2023年9月2日、第28回留学生教育学会にて「タイ高専編入生事前および受け入れ後教育の課題と対応」を発表した。2024年3月2日、第26回専門日本語教育学会研究討論会にて「『高専留学生の実験レポート』テキストを用いたレポート執筆指導とその効果」を発表した。2024年3月15日、津山工業高等専門学校紀要に「全系横断演習Ⅰ・Ⅱを活用した日本語教育学研究及び留学生支援」を投稿した。日本高専学会誌29号に「留学生支援を通じたキャンパスの国際化」について依頼原稿を投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「ここがポイント高専留学生の実験レポートの書き方」第三版が出版できた。このテキストの中で、本研究で行っている理工系アカデミックジャパニーズに特有の理解困難な表現の抽出に基づいた専門用語や専門日本語についても取り上げることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
理工系の文章には、平易な言葉で書かれているのに、理工系特有の表現のため理解が難しいもの(コロケーション)がある。高専留学生にとって専門科目の学習で現れる理解困難さを軽減するために、高専テキストデータからコーパスを作成し、自然言語処理AIによってこれら理解困難表現の抽出と分類を行う。これを分析し、体系化し、教材を作り、教育効果を検証する。引き続き、これらの作業を継続する。
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Causes of Carryover |
2023年度は研究活動の基礎部分の構築に費やしたため、予算執行には及ばなかった。2023年度の活動で、基礎ができたので、やや遅れた感はあるが計画通り予算執行を進める。
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