2023 Fiscal Year Research-status Report
The development of critical thinking and persuasive discourse abilities among Japanese-English bilingual students in IB programs
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23K00685
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
森 聡美 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (90305392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祐乗坊 由利 玉川大学, ELFセンター, 准教授 (80773465)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 日英早期バイリンガル / 国際バカロレア校 / 談話能力 / 批判的思考 / 説得型エッセイ / バイリテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学童期以降バイリンガル教育環境下(生活言語は主に日本語、学習言語は主に英語)で育った、国際バカロレア校出身者を含む日英早期バイリンガル学生の批判的思考に基づく談話能力の特徴を、各言語で執筆した説得型エッセイ(意見文)の分析を通して追究することである。具体的には、1)各言語で書かれたエッセイの談話構造とそれぞれの言語文化規範との関係、2)学習言語である英語の談話構造・批判的思考と日本語の談話・思考との関係、3)二言語の能力のバランス(言語ドミナンス)と談話構造・思考との関係、の3つの観点からその特徴を明らかにすることを目指す。バイリンガルの言語能力・思考力を説明する理論の構築への貢献、バイリテラシーの習得と教育に関する理論構築、さらには、モノリンガル規範にとらわれないバイリンガル固有の言語体系や思考力、リテラシーについての理解を家庭や教育現場に浸透させることを目指す。 令和5年度は、批判的思考に関する各種理論ならびに説得型談話構造に関する文献調査、二言語エッセイデータ収集の具体的方法や収集したエッセイを評価するためのルーブリック・分析方法の検討と開発を入念に行った。また、言語ドミナンスの判定材料となる情報を収集するための言語背景アンケートの開発、参加者同意書の作成、研究倫理審査申請書ならびに関連文書の作成を行い、調査実施のための体制を整えた。これらに基づき参加者募集を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
申請書に記載した計画は遅れている。前課題(課題番号:19K00615)の成果としての学会発表準備や論文投稿準備、投稿していた論文の査読結果への対応などに時間を要したことが主な原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は予定していたバイリンガル学生のエッセイ/インタビューデータの収集、インタビューデータの書き起こしと分析を進める。研究課題については、1)各言語の談話構造とそれぞれの言語文化規範との関係、2)英語の談話構造・批判的思考と日本語のそれとの関係、3)言語ドミナンスと談話構造・思考との関係分析を順次進める。また、暫定的な分析結果が得られ次第、令和6年度末から令和7年度にかけて開催される国内外の国際学会での発表を目指す。
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Causes of Carryover |
データ収集が諸事情により予定通り進まなかったことにより、データ収集にかかる諸費用、参加者に支払う謝金、書き起こしやデータ分析に生じるRAへの支払い、学会発表に必要な旅費等の支払いが生じなかったことが理由である。
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