2023 Fiscal Year Research-status Report
CLIL型指導と言語知識の認知的発達プロセスの解明に関する理論的・実践的往還研究
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23K00739
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Research Institution | Ube National College of Technology |
Principal Investigator |
岡田 美鈴 宇部工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (90776543)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 第二言語習得 / CLIL / 認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
SDGsを題材にしたCLIL型授業を2年生、4年生、専攻科生に実施した。それぞれ2年生ではプレゼンテーション、4年生ではディベート、専攻科生ではラウンドテーブルディスカッションを行い、エビデンスの1つとしてスクリプトをKH Corderにかけて分析を行った。その結果、日本人英語学習者がライティングやスピーキングなどアウトプットの際に多用する表現の傾向が見えてきた。さらに日本人英語学習者の認知的発達段階を詳細に分析するため、被験者40人を募ってTOEIC Speaking&Writingテストを実施し、以前の分析と合わせて細かく認知的発達を見ているところである。昨年度はこれらの成果を、The 62nd JACET International ConventionとCOCET全国高等専門学校英語教育学会にて発表した。また、これらを宇部工業高等専門学校研究報告論集にて研究報告論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
授業実践、S&Wテストの実施、分析、成果発表と1年間で予定していた活動はすべて実施することができた。また、The 62nd JACET International Conventionの発表において聴衆の方々と有意義な議論を行うことができ、それを本年度の研究活動に活かしたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータを詳細に分析し、次の発表に備えたいと考えている。加えて、授業実践のブラッシュアップと、次のデータ収集のためのTOEIC Speaking&Writingの実施について検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
データ収集のため、初年度はTOEIC Speaking&Writingの費用をこの研究費で賄う予定であったが、IIBC国際コミュニケーション協会の方から最初はトライアルテストを無料で実施することができるとのことで、被験者を募って無料で実施したため、受験費用として全額を使う必要がなくなった。今年度はこの予算と本年度予算を合算して、研究対象学年にTOEIC Speaking&Writingを受験させることに使用する計画である。
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