2023 Fiscal Year Research-status Report
子の福祉の危険における法的介入のあり方の再検討ードイツ法を手がかりにー
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23K01165
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
稲垣 朋子 三重大学, 人文学部, 准教授 (70707322)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 親権行使 / 子の福祉の危険 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「親権の(共同)行使が不適切な場合」の法的介入のあり方を検討するものであり、ドイツ民法第1666条とその運用を比較法研究の対象としている。 2023年度の研究計画は、①立法資料やコンメンタールをもとに第1666条の成立過程及び改正時の議論をみた上で、②他の規定との関係における第1666条の位置づけを考察することであった。①については概ね順調に研究を進められたが、②については未だ考察が不十分である。現在、日本の法制度における問題点も洗い出しつつ、②の考察を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究実績の概要」で記述した通り、②の作業がやや遅れている状況にあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
「研究実績の概要」で記述した②の研究を進め、①の研究成果と併せて2024年度に論文としてまとめる。また、当初の研究計画において、2024~2025年度に第1666条に関わる裁判例を収集・考察することとしていた。その作業に着手する。
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Causes of Carryover |
「研究実績の概要」で記述した②の考察がやや遅れたことと関係するが、その点に関する書籍・雑誌等を2023年度に購入しておらず、2024年度に使用することとしたため。
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