2023 Fiscal Year Research-status Report
Protection of personal information and data of the deceased
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23K01217
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
湯淺 墾道 明治大学, ガバナンス研究科, 専任教授 (60389400)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | プライバシー / 個人情報 / 死者 |
Outline of Annual Research Achievements |
主な成果は次の通りである。 論文は、「データのセキュリティに関する近時の法的動向」日本セキュリティ・マネジメント学会誌/37 巻 (2023) 1 号、「SNS活動休止アカウント対応の難しさ」情報処理Vol.64(2023)No.9、「統治過程と情報法」情報処理Vol.64(2023)No.12、「アメリカのインフルエンスオペレーション対策」において研究成果を公表した。 また学会報告については、選挙運動におけるAI利用の規制(情報処理学会 電子化知的財産社会基盤研究会(EIP)第103回研究会)、アバターの社会実装課題研究(第3回 「アバター共生社会」 課題推進者会議)、Legal Problems of Active Cyber Defense in Japan(International Cyber Defense Conference 2023)、Progress and Trouble of Digital Transformation in Japan(PUBLIC GOVERNANCE & SOCIAL INNOVATION IN THE RE-GLOBALIZATION CONTEXT)、Progress and Trouble of Digital Transformation of Local Governments in Japan(The 2023 Fall International Conference of the Korea Association for Regional Information Society)、AIとディスインフォメーション─法的規制の動向から─(情報処理学会連続セミナー2023)、デジタル社会のトラスト:世論・選挙を中心に(2023年社会情報学会大会)等において研究成果を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画に従って、①生存者への保護の限定と増殖し続けるオンライン上の個人情報のコントロール、②アカウント情報等の個人情報とデジタル資産、③パブリシティ、④保護限定の必要性という観点から、各国の法制度や判例の調査を進めており、研究成果についても学会発表や論文において公開しているので、順調に進展しているといえる。また新型コロナウィルス感染症が各国においておおむね収束したことにより、海外の研究会等にも参加できるようになり、各国の研究者からの最新動向・情報の収集や、意見交換も行うことができるようになった。これによって、論文、報告書その他の文献情報だけでは得ることが難しい知見を入手することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も研究計画に従い、研究を推進する。 ①生存者への保護の限定と増殖し続けるオンライン上の個人情報のコントロール、②アカウント情報等の個人情報とデジタル資産、③パブリシティ、④保護限定の必要性という各観点について、②アカウント情報等の個人情報とデジタル資産、③パブリシティについては現在アメリカの各州において州法制定の動きが活発化していることから、それらの情報を収集して重点的に研究を行いたい。 また④保護限定の必要性については、研究計画の策定当初にはあまり重視していなかった安全保障と個人情報・データという新たな観点を付け加えて研究を進めたいと考えている。ウクライナへのロシアの攻撃を端緒として、いわゆるハイブリッド戦や認知領域での戦いという観点が重視されるようになり、死者も含めた個人情報や個人のデータを安全保障目的(武力行使に相当するレベルのサイバー攻撃を受けたときの自衛や能動的防御)に用いてよいかという問題点が浮上してきているためである。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症が各国でおおむね収束したことにより海外の研究会等にも参加できるようになったが、オンラインで開催されるものも多く、当初の見込みよりも旅費の使用が少なかったため、次年度使用額が生じた。 これについては、次年度以降に旅費等で使用する予定である。
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Research Products
(11 results)