2023 Fiscal Year Research-status Report
Security Cooperations among the Indo-Pacific island states and the Quad of Japan, the United States, Australia and India
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23K01295
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
酒井 英一 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (10388481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 洋一郎 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (90569782)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 国際関係 / 安全保障 / 経済 / インド / インド洋 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年の9月にドイツで開催された European International Studies Association (EISA) の年次研究大会に参加し、インドへの日本のインフラ事業輸出について論じた。具体的には JICA を司令塔としながら日本の民間建設業者とインドの業者の合弁事業の形態を取り、日本式の地下鉄を含む都市鉄道システムを建設するというものである。これにより日本の質の高いインフラ輸出をインドで実現するというものである。これは2016年に安倍首相が唱導した「自由で開かれたインド太平洋」ヴィジョンの大きな部分を示している。この論文を発表することで、会議参加者から多くのコメントを頂戴した。更に、同月の後半にはインドに行き、外務省の官僚にインタビューをすることができた。そこで日本とインドの関係について詳細なお話をお伺いすることができ、今後の研究の大きな糧を得た。更に、数名の地元の研究者と交流することができ、そこで今後のインド太平洋の国際関係において中国をどのように捉えるかについて各々の見解を披露する機会を得ることができた。そこで明確になったのは、日本人が思っている以上にインドにとって日本の重要性は相当に大きなものがあり、今後日印関係は日本外交の重要なファクターになっていくというものである。特にインドにおける日本の ODA と事業展開は日本の戦略的観点から見た場合そのウェートは非常に大きいと時間できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点で予定している現地調査の対象となっている場所には訪問が完了している。ただモルディブ共和国に昨年もし行けたらと考えていたが、それは叶わなかったので、本年何とかして訪問を実現したい。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度はインドとヨーロッパへの訪問が主な活動であったが、今年度は、インド隣国のモルディブ共和国を訪問する予定でいる。そこで外務官僚にインタビューを試みる予定である。
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Causes of Carryover |
旅費が予想以上に高額であった。
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