2023 Fiscal Year Research-status Report
Solving the Prevention Puzzle
Project/Area Number |
23K01306
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
舛田 武仁 信州大学, 学術研究院社会科学系, 准教授 (80725060)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Keywords | 経済実験 / 高次リスク態度 / 予防行動 / 双対モデル / 不確実性 |
Outline of Annual Research Achievements |
予防行動の重要性に比べ実験データに明確な理論予測を与えることの困難さは,予防行動パズルと呼ばれる.本研究では予防行動パズルの解明を目指し、双対モデルと期待効用モデルのどちらが不確実性下の最適化行動をよりよく記述するのか経済実験で検証する.近年,任意の高次リスク態度抽出(elicit)課題の実施方法が複数提案されてきたが,実験参加者にとって設問内容が明白なものになっていなければ実験の意義が薄れてしまう.2023年度は,申請者が取り組んできた方法が被験者に対し十分に理解しやすいものかを検証するとともに,近年提案された確率荷重測定課題が高次リスク態度測定課題と同様に実装方法できるかを検討した.また,国際的学術雑誌から修正要求を受けて,本研究計画と密接に関わる不確実性下の意思決定論文を再投稿に向けて改訂した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
近年の先行研究を調査し実験の準備体制を整えることができた.また,本研究計画と密接に関わる不確実性下の意思決定論文を改訂した.
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Strategy for Future Research Activity |
関連研究者と情報交換を行うなどしてデザインを精緻化したうえで実験を実施する.
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Causes of Carryover |
2023年度は先行研究の調査に時間を要したため,次年度使用額が生じた.次年度使用額は令和6年度請求額と合わせ,主に実験実施費用に充てる予定である.
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