2023 Fiscal Year Research-status Report
An Empirical Study of Employees' Compensation and Career Development on the Sustainability of NPO Management
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23K01550
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
小島 愛 立命館大学, 経営学部, 教授 (80513192)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | NPO経営 / 就労者の待遇 / 賃金 / 労働時間 / 人材採用・定着 / キャリア形成 / ボランティア活動 / ソーシャル・ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、NPOにおける人材採用・定着、就労者の待遇の現在地点を明らかにし、NPO経営の持続可能性を吟味するとともに、阻害要因とその対処可能性を考察することを目的とする。具体的に、インタビュー調査および大規模データセットを用いた実証分析を行う。 1年目の研究成果としては、Kojima, M(2023)がある。日本ではどのようなソーシャル・ネットワークを持つ人がボランティア活動をしているのかを明らかにした。町内会や団体参加といったフォーマルなネットワークのほかに、友人との会食というインフォーマルなネットワークもボランティア活動と正の相関が確認された。これらの結果より、コミュニティに新しく加わることになった人への声掛けなどの強化や、社会的孤立に関する諸対策への関連付けなどを通じて、ボランティア活動を増やすことが可能となるかもしれないという示唆を得た。 そのほかに、別のデータセットを用いて上記内容をさらに掘り下げる形の分析なども進めている。上記の新しい引き続きNPOセクターの活性化の手掛かりとなるような実証研究を行いたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に学会発表、論文投稿などの準備を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
NPO人材に関する研究をさらに促進するため、データ申請、データクリーニングなどを可及的すみやかに行い、データ分析、論文執筆、ならび論文投稿を完了したい。
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Causes of Carryover |
データ申請に時間がかかり、データクリーニングなどを開始できなかった。このため人件費などを使用することができなかった。今後は可及的すみやかにデータ分析まで行えるような執行計画に変えていきたい。また国際学会での発表を予定しているが、円安により旅費等に充てる金額の割合も大きくなる見込みもある。
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Research Products
(3 results)